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父が急逝して一周忌が終わった頃、母が急にエッセイを書きたいと言い出しました。若い頃のことを文章として残したいと。原稿用紙に向かったのなんて、何年ぶりのことだったでしょう。

それは、高校卒業後、東京に就職し、家庭の事情で帰省してから後、父と知り合う頃までのことを書き記したものでした。「噓発見器」という題を見て、驚きました。初めて知る、母の若い頃の話。知って、改めて父を尊敬しました。

その原稿を、『県民文芸』に初投稿しました。エッセイの部で佳作に入り、『県民文集』に載ったと聞き、山梨県立文学館まで購入しに行ってきました。ふたりの弟と娘と息子の分も6冊。先日の新聞の投稿に続き、母が前向きにチャレンジしていることが、とても嬉しかったです。

幼い頃、作文や感想文の書き方を母から教わったことを、懐かしく思い出しました。